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"the" - GAKU

哲学基礎講座⑧ テーマ:カール・マルクス

2020年3月28日(土) 13:30~

​受講料|1,000円

マルクス『資本論』(商品章) 〜この社会において、"私"とはいったいどのような存在か〜

今回の座-学のテーマは、マルクス『資本論』です。 前回の座-学では、 「マルクス0(ゼロ)」として、マルクス『資本論』で用いられる論理を、ヘーゲル『精神現象学』の論理を学びながら、そのエッセンスをご紹介しました。

今回の座-学は、 実際に『資本論』の内容に踏み込んで、 「"この社会"において、"私"とはいったいどのような存在か」をサブタイトルに、マルクスの視点にたってわかりやすくご紹介します。

ヘーゲルの時代では、 産業革命が始まったばかりで、資本家は、固定化した"身分社会"(貴族と平民など)を超えて、人間の自由を実現していく存在でした。 ヘーゲルはそこに自由で公平なメンバーシップ社会(=近代市民社会の理想)の可能性を見てとります。

一方、 マルクスの時代は、 産業化が進展し、その社会は、自由で公平なメンバーシップ社会になるはずが、市民社会自体が格差が温床となり、"資本家"と"労働者"という新たな"身分"社会が出現し、それが固定化されることで、社会全体が大きな矛盾にぶつかっていました。 また、資本家の所有する企業は競争を激化させ、グローバルな植民地争奪戦として展開し、 労働者は苛烈な競争に勝ち残ろうとする企業のもと、激烈な労働環境の中、貧困に苦しみつつ生きるという、近代市民社会のもつ矛盾が噴出する時代にマルクスは生まれました。

マルクスは、そうした状況がなぜ生まれたのかを明確につかむため、ヘーゲル哲学の論理を使って、近代市民社会とはいったい何か、その本質は何か、なぜこうした矛盾が生まれるのか、そしてその限界はどこにあるか、について独自の見解を示します。 そして、ヘーゲルのみた近代市民社会の理想を踏まえつつその限界を乗り越える可能性をつかむため、『資本論』をかきました。

その中で述べられたマルクスの考えは、 令和を生きる私たちの現代社会の姿も的確に捉え、またその矛盾も鋭く捉えている、と私は考えます。 そして、それを乗り越える可能性もまた的確に指し示しているように、私には見えます。

現代の私たちは、商品やサービスを貨幣で買い、大人になってそれらを作るために職につきます。

 

いったいこの社会は、何のために生じたのか、一体この社会とは何なのか。

また、この社会を生きる"私"とは、どのような存在たりえるのか、マルクスは『資本論』の中で明確に述べているように思われます。

マルクス『資本論』の内容を簡単にご紹介しながら、みなさんと一緒に、マルクス哲学のエッセンスを学び、彼のみた、時代の矛盾を乗り越える方法がどのようなものか、一緒に学んでいきましょう。

 

 

 

哲学家 森内勇貴

講師|森内勇貴

津山高校卒業

早稲田大学人間科学部出身

東京で様々な仕事を経て、津山へ帰郷。

現在​、Yokoyama「菊地」主催

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