
− Information − 下記の情報を掲載致しました。
・高山夏希展「モノたちの記憶、あかくなる結節点」の情報を追加しました。
・岡山県立大学デザイン学部建築学科 2年生 後期 建築設計Ⅲ –作品展–
「地域交流センターまちの駅」の情報を追加しました。
・HPに「展示予定&休館日」の項目を追加しました。
「地域交流センター まちの駅」
岡山県立大学デザイン学部建築学科
2年生 後期 建築設計Ⅲ –作品展–
会 期: 2025年11月21日[金] ―11月24日[月]
10:00-18:00(入館は17:30まで)
* 11月21日は14時〜、 24日は16時までとなります。
date :November 21 Fri - November 24 mon 2025

本課題では、津山の2つの重要伝統的建造物保存地区の間に位置する商業エリアに敷地を想定し、2つの地区をつなぎ、まちの顔となる、地域交流機能を併せ持たせた、–まちの駅−を計画するものです。「地域力の強化を育む空間づくり」「美しいまちづくりの推進」をテーマとし、地域の活動拠点のシンボルとなる施設を計画しました。構成されるプログラムは、この地域性を考慮して各自で設定し(地域の特産物の販売、観光案内所、ギャラリーなど)、地域力を広く内外に発信する交流機能を複合させ、まちづくりを促進する新しい環境のあり方を、各自の自由な発想によって提案するものです。
ぜひ、学生たちの楽しい夢のある作品をご覧ください。
主催:岡山県立大学デザイン学部建築学科
高山夏希展「モノたちの記憶、あかくなる結節点」
会 期: 2025年11月29日[土] ―12月21日[日]
10:00-18:00(入館は17:30まで)
※最終日は16:30閉館(入館は16:00まで)
休館日:火曜日
date :November 29 sat - December 21 sun 2025


高山夏希展「モノたちの記憶、あかくなる結節点」
2025年 11月29日(土) 〜 12月21日(日)
10:00 - 18:00 (入館は17:30まで)
※最終日閉館16:30(入館16:00まで)
会場|ポート アート&デザイン津山
休館日|火曜日
入館|無料
主催 | 岡山県、PORT ART&DESIGN TSUYAMA
助成 | 公益財団法人アイスタイル芸術文化財団
◼︎GALLERY TALK
12月21日 (日)14:00—15:30 場所: PORT ART&DESIGN TSUYAMA
高山夏希、森本信一 (つやま自然のふしぎ館)、遠山健一朗(奈義町現代美術館学芸員)
つやま自然のふしぎ館(津山科学教育博物館)の館長・森本信一さん、奈義町現代美術館 学芸員・
遠山健一朗をお迎えし、アーティストの高山夏希とともに、 「古物と記憶」について語り合います。展覧会を通じて、古物や残されたモノの価値、そして未来に繋いでいく意味について、館長との貴重な対話を展開します。本展や博物館の古物(美術館の作品) 、残されたモノにまつわる物語、私たちの生活の中に息づく「残していくモノ」について深く掘り下げるこの絶好の機会をお見逃しなく。
参加費無料/予約優先(定員20名) ※当館まで電話またはメールでご連絡ください。
Tel...... 0868-20-1682 Mail...... info@port-tsuyama.com
※ 代表者氏名、参加人数、電話番号をお知らせください。
◼︎ARTIST
高山夏希 / Natsuki Takayama
1990 年東京生まれ。平面作品を中心に、粒子の感触を確かめるように人間と物質の関係の再考を試み、人・動物・モノ・環境などが一体性をもった自然観を表現している。情報技術の発達によって記号化されたものの結びつきは強まったが、他方で記号化未満の事物への感性は弱まってしまうのではないだろうか。それによって周囲を取り巻くものに対しての実感が薄れてしまっているように感じている。こうした 時代の中で失われてしまった様々な物体と人間の関係の回復を試みるように、近代的な世界観とは異なる、人間を含めた生物と自然が一体化した世界観を提示している。私たち自身が絡まり合った世界の一部として生きる事を再認識する事によって、現代の人間の生を再考できるのではないだろうかと考えている。アクリル絵の具を流れる粒子のように物質的な状態として扱い、積層して彫刻刀やカッターの刃などを用いて削り出すなど、平面を主な媒体としながら、触覚的あるいは彫刻的ともいえる手法を用いて制作をしている。
主な展覧会
「まだかたちのない形相体」(東京アートミュージアム/2025年)
「堆く、石走りて」(rin art association/2023年)
「気色の目」(奈義町現代美術館/2023年)
「房総里山芸術祭×いちはらアート×ミックス2020+」
「conjuction‐名詞から接続詞へ‐」(白鳥保育所/ 2021年)
「VOCA展2 0 2 0現代美術の野望-新しい平面の作家たち‐」(上野の森美術館 / 2 0 2 0年)
などアートプロジェクトや展示に多数参加
【同時開催】 津山高校美術部「モノと記憶で生成する現在」
津山高校美術部の生徒たちと4日間のワークショップを実施しました。
生徒たちの「モノと記憶で生成する現在」をテーマに制作した作品を展示します。
家の中に大切に残る古物を持参し、失われつつある「事物」への感性を育むとともに、それらに宿る記憶や時間を想像しながら制作活動を行いました。また、グループディスカッションを通じて、生徒同士が共有した思いや物語が、新しい視点や想像力へと深化した作品になっています。
ぜひ、ご覧ください。
◼︎作家メッセージ
「モノたちの記憶、あかくなる結節点」
この度、PORT ART&DESIGN TSUYAMAにて、高山夏希の個展「モノたちの記憶、あかくなる結節点」を開催させて頂く運びとなりました。
展覧会場であるPORT ART&DESIGN TSUYAMA「ポート アート&デザイン津山」(以下PORT)のある建物は、大正9年(1920)に竣工し旧妹尾銀行林田支店として創建し、その後は津山洋学資料館として市民の方々に親しまれる場所でした。平成30年(2018)には新たに芸術文化の創造・発信拠点として整備され、市民へと開かれた場所ともなっています。
私が会場に訪れた際に、つよく印象に残ったのは、100 年以上もこの場所が残り続けながら、人々が今もなお集まり、展覧会・コーヒースタンド・イベント会場・ワーキングスペース・図書コーナーなど、その場所に訪れる人々とともに、建物の活用の仕方が変化し続けていることです。そうした変化とは相反して、建物として残されてきた古い意匠とその背景があり、変化と持続の両義性のある場所で、私は建築空間を環境としたインスタレーションを制作したいと考えました。また、このようにして活用される場所の特性を活かし、鑑賞者となる近隣の人々が、会場まで行き来する道筋も含めて展覧会に取り込みたいと考えたのです。
PORTの位置する城東地区や、それらをつなぐ出雲街道沿いの方々を対象に、不要になったが捨てられずにいる古物を収集し、その物への思い入れをヒヤリングするところから私は制作をはじめました。誰しも人には代々受け継いだ事物など、個人の環境や背景が刻まれているモノがあると思っています。そうしたモノを処分せずに、作品の素材として提供してもらい、再び息を吹き込みたいのです。現代の技術が情報化する中で、紙媒体がデジタルデータ化され、電子機器1つに電話も地図も計算も時計も集約され、身軽になり便利になりましたが、事物への感性が薄れてしまっているように私は感じています。そうした中で、失われつつある物を受け継ぎ、美術を通じてもう一度、事物への感性や想像力を呼び起こすことができるのではないでしょうか。この地域に眠っていた家財を用いて、新たな形へと生成することで、様々な物体と人間の関係の回復を試みること。これによって、近代化する一方で失われつつある事物への強い私的な思い入れを作品に取り込むことができるのではないかと考えています。
本展示では、個々に受け継がれた家財道具や、住まう家の一部だったモノ、衣服、道具など私たちの周囲にある身近なモノを素材としながら、渾然一体となった空間をつくりだします。そうして収集し
た物を、立体作品として制作し、インスタレーションの一部として構成していくのです。そうして持ち主と物の持つこれまでの過去の時間と、作品として生まれ変わった現在、それぞれの場所と会場と
を繋げることを試みます。私にとって、作品素材を提供してくださる方々との交流を通じた新たな制作の試みになります。制作を通じて不要になった物が新たな姿へと形成し、その物の行く末(もしく
は、それによって新たな役割を果たす)を問う実験的な制作でもあります。資源が使い捨てになっている中で、物を作ることにも疑問を持たれる時代ですが、機能性や利便性といった合理的な理由づけ
で物を扱うのでなはなく、別な想像力を働かせることで、薄れつつある事物への感性の回復や、私たちの周囲に取り巻くモノたちに対する実感を再考できるのではないかと考えています。
高山夏希
《岡山県 令和7年度 文化芸術の力を活用した地域のにぎわい創出事業》
岡山県では、地域との連携・協働により、地域の多様な文化芸術資源を活用して、地域の魅力や価値を高め、地域を元気にするとともに、県民の皆さまに対して優れた文化芸術に触れる機会を提供しています。
